語林講座 四字熟語編  
 
          文・樋口千夏      
     
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【鼠目寸光 】

ネズミの目は実際、大変小さいですよね。
ですから中国でネズミは、目先のものしか見ていないと思われています。
この言葉はそのことを言ったもので、目先のことしか考えられないこと・見識が狭いことを言います。

  田中不喜欢跟別人攀比,满足于现状,他自己觉得是知足常乐,而他太太却说他是鼠目寸光。
  /田中さんは人様と比べようとせず、現状に満足していますが、よく奥さんに目先のものにとらわれていると非難されます。

【胆小如鼠 】  
ネズミは肝っ玉が小さい性格だとされています。
この言葉は「肝がネズミのように小さな臆病者」という意味です。

  別看科长说话时口气很大,其实他胆小如鼠。
  /課長はいつも話すときに威張っているけれども、じつは臆病者です。

【猫哭老鼠(耗子)】  
  猫とネズミは敵同士ですよね。
ネズミが死んだとしても猫が泣くわけがありません。もし泣いたら嘘泣きです。
この言葉は利害関係が対立するものへの言動について「しょせんそら涙に過ぎない」という意味です。

  我受伤后,平时总是欺负我的老王突然来看我,我觉得他是猫哭老鼠。
  /怪我してから、普段、いつも私をいじめる王さんが急に見舞いにやって来ました。しょせん空涙だと思いました。