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要
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一、コーヒーをください。
何かほしいものがあれば、「我要~」で言ってください。たしかに「ください」は、「请」です。たとえば、お客さんを中へ案内するときに「请请」と言って下さい。
そうすると、「コーヒーをください」と言うときも、「請」を使った方がいいかなと悩む方がいます。
请给我一杯咖啡。 给=くれる、あげる
と言っても間違っていませんが、ふつうはもっとストレートに言います。
我要咖啡。
つまり、「我要~ = ~がほしい」です。これで注文はばっちりですね(笑)。
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二、中国語を勉強したい。
この節でさらに一歩進みましょう。
りんごがほしい
中国語を勉強したい
いずれも自分の願望、意志を述べる文です。中国語では、両方とも「我要」で言います。
我要苹果。
我要学汉语。
つまり、我要+[ ] という文があって、括弧の中に名詞でも動詞でも文でも、なんでもいいのです。訳すとき、「ほしい」「したい」「しようと思う」から選んでください。
似ている表現は、いろいろあります。
我要机票。 航空券をください。
我要去上海。 上海へ行こうと思います。
我要去上海的机票。 上海行きのチケットをください。
我要睡觉。 眠たいです。
我要去。 行きたいです。
「我要」はとても便利な言い回しですね。
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三、你要吗?で質問しましょう
相手がほしいものを聞く時もとても簡単です。
你要机票吗?
前回も説明したように「是吗?」と「是不是?」と二つ言い方が
あります。両者はほぼ同じです。
ここで、你要机票吗?の代わりに、你要不要机票?とも言います。
答えは、「我要」または「我不要」です。
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四、否定としての「不要」
ものが要らない時は、「不要」と答えましょう。
しかし、行動の場合はすこしややこしいです。
你要去上海吗?と聞かれたら、「我不去」(行かない)または「我不想去」(行きたくない)と答えます。
なぜここでは「我不要去」と言わないですか。
それは、「我不要去=行かないで」からです。
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※雑談、「我要」と「我想」の違い
「我想~」は、「我要~」より婉曲な表現です。
アメリカ人の友人から聞いた話ですが、日本人はレストランなどで、子供に対してとても甘いそうです。子供が走りまわっても親が叱らないのは、アメリカ人にとって理解しにくい現象です。
しかし、中国人としての私からみると、日本の子供はまったくおとなしい方です。中国の子は「小皇帝」といわれるようにわがままいっぱいに成長してきた子が多いです。
「我要、我要嘛」ばかりで、満足させてもらえない時には、「要ーー!」と泣きそうに言います。それは「我要」の原型でしょう。(笑)
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練習 ショッピングの時によくある場面です。
服务员,我要看看那个东西。
你要哪个?
(指でさして)我要那个。
・・・・・・
你要买吗?
太贵了。
(すこし怒ったように)你要不要?
不好意思,我不要了。
すみません、それをみせてもらえます?
どれですか?
(指でさして)それをみたいです。
・・・・・・
買いますか?
ちょっと高いですね。
(すこし怒ったように)要らないですか?
すみません。要らないです。
以上の訳文は、直訳ではなく、日本語の習慣に沿って意訳しました。こうやって語感の違いをよく理解することは、自然な中国語を覚える上でとても大事です。
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