語林講座 キーワードで勉強する中国語 
          文・林 松涛      
     

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  来、去

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一、今回の内容を読んで話せること    

 前回では、「動詞文」について説明すると予告しました。動詞文は、さまざまな形があって、かなり複雑です。たとえば、「~する」 「~した」…。 いきなり欲張らないで、今回は「~する」だけを紹介します。 「~した」などの言い方は今度触れましょう。  

 「~する」と言えば、次のような二つの場面が想像できます。  

  1)毎日のことを言うとき: たとえば「毎日ジムに行きます」  

  2)これからのことを言うとき: たとえば「明日北京にいきます」  

 中国語も同じです。つまり、今回の勉強を通して話せるのは、「1.毎日のこと、2。これからのこと」です。過去のことは、今回では触れません。

           毎日のこと(○)  
  ----------------------   
    過去のこと(×)    |  これからのこと(○)     


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二、私の毎日  

次の受け答えを見てください。     

 你毎天几点去公司?  /毎日何時に会社に行きますか。   
 我毎天9点去公司。   /毎日9時に会社に行きます。     

 まず、会社にいく=去(いく) 公司(会社) 語順は逆になります。それ以外は日本語と同じ語順です。  

 また、疑問文と答えの語順は同じです。「几」を「9」に置き換えるだけで答えになります。  

 それでは、みなさん、私の質問に答える形で、自分の一日を書いてみてください。     

  你毎天几点起床?     
  几点吃早饭?     
  几点去公司?    
  几点吃午饭?     
  几点下班?     
  几点回家?     
  几点睡觉?  

また「你明天几点下班?」のように予定についても話してみてください。  

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三、時間の流れを大切に  

 では、すこし複雑な文を勉強しましょう。  
 たとえば「私は新宿にご飯を食べに行きます」。一文に「新宿にいく」と「ご飯を食べる」二つ行動が含まれています。   

   新宿に行く   = 去新宿  
   ご飯を食べる = 吃饭    

 自分の脳内のことは見えませんが、想像するに、以上の文を話すとき、われわれ中国人は、短いイメージのセンテンスをまず作って、そしてつなげていくのです。 問題は、つなげていく時の順序です。  

 100%こうであるとは言いませんが、大体の場合は、次のルールに従っています。
      ー時間の流れを大切にするー       
 つまり、先に起きたことを先に言うのです。    

 ですから、  私は新宿にご飯を食べに行きます。= 我去新宿吃饭。    

他の例は:    

 私が中国に留学に行く。 =  我 去中国 留学  
 彼が東京に旅行に来る。 =  他 来东京 旅游  

 長文でも、時間の流れに沿って話すと比較的理解されやすいです。

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四、目的語が二つある場合  
 「彼が私に中国語を教える」「私が彼に本を一冊あげる」などの文は、以下
のように言います。   

  他教我 汉语。   我給他一本书。    

 これらの文は、英語を習った方にとって理解しやすいですよね。