語林講座 四字熟語編  
 
          文・樋口千夏      
     
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没、不

【没什么了不起的】

「了不起」は「並々でない」「たいしたこと」意味です。
たとえば他の人ができないことをある人ができた場合、こう言います。

  你学了半年就考上了三级,真了不起。
   /たった半年勉強しただけで三級に合格なんて、すごいですね。

「没什么了不起的」は「了不起」の否定ですから、「たいしたことじゃない」という意味です。

  这种事小孩子都会做,没什么了不起的。
  /こんなことは子供でもできるもので、たいしたことない。


【没什么大不了的】

「大不了」は、形容詞として単独では使いません。
「不是什麼大不了的」「没(有)什麼大不了的」の形で「たいしたことではない」という意味で使います。
  
   他的错误不是什么大不了的。
    /彼の間違いはそうたいしたことではありません。

  事故中他只是受了一点轻伤,没什么大不了的。 
    /彼は事故で軽く負傷しただけで、たいしたことはありません。

その他、「大不了」は副詞として使われます。
「せいぜい」「多く見積もっても」という意味です。
肯定であれ否定であれ、文の中で強調させる役割を果たします。

     这种工作大不了三天就能完成。
     /この類の仕事なら3日もあればできあがります。


【不在乎】

「在乎」は「気にする」意味です。

  他不是说你,你別在乎。
  /彼はあなたのことを言っているわけじゃないから、気にしないように。

ですからその否定である「不在乎」は、「気にしない」「意に介しない」という意味です。

  他对钱完全不在乎。
  /彼はお金のことをまったく気にしない。

【无所谓】

「所谓」は「いわゆる」の意味です。

  所谓家长,就是指学生的父母等。
  /保護者とは、学生の両親などを指します。

「谓」は「話す」意味です。
直訳的にいえば、無所謂は「言うことが無い」ということです。

  吃什么都可以,我无所谓。
  /なにを食べてもいいよ。私は何も言うことがないよ。

例文の訳「何も言うことがないよ」→つまり「私はかまわないよ」
「无所谓」の対訳としては「どうでもよい」「どちらでもかまわない」と覚えてください。

  少吃一顿饭无所谓。   /一食抜いてもべつにかまわない。